THE TRIP TO THE THIRD SEOUL
〜店主の訪韓記 part3〜


  8月のソウルもかなり暑い!と聞いており、覚悟をして飛び立った三度目のソウル。出発時の青空とは対照的に、着陸した飛行機の窓には横殴りの雨がたたきつけられ・・・。
今回の滞在は8/5〜8/7まででしたが、見事に滞在中ず〜〜っと雨。しかもそれが普通の雨量ではありません。帰ってきて知ったのですが、韓国政府の 災害対策委員会が設置され、各地で川の氾濫や橋の損壊もあったほどのものだったのです。
到着日はまだましなほうで、二日目の雨ときたらほんとすごかった!外出するため、ロビーに下りた私たちは外を見て思わず 叫びました。「なに〜〜!これ?!」・・・まるで台風がきたようなものすごい風と雨。決死の覚悟で外へ出た私たちの傘は 哀れにも、ほんの数秒で壊れてしまったのです・・。
そんなこんなで天候的には最悪でしたが、今回もいろいろ素敵な出会いや楽しいことがたくさんありました! しばしの間、3度目のソウルへの旅日記、お付き合いください・・・。


仁寺洞 インサドン のCAFEにて。お皿の下に敷いてあるレースがお洒落♪


  前回ご紹介した、仁川(インチョン)空港から出ているおすすめのKALバスですが、なんとこれが値上がりしておりました!聞けば7月からだそうで、片道1万ウォン(約1,000円)が1万1千ウォン(約1,100円)に。
値上がりはちょっとシャクでしたが、やっぱりKALバスはいいですね〜。今回もソウル市内までの道中約1時間、よく眠れました。(笑)
今回は午前便を利用したので、2時頃にはお仕事の体勢が整いました。しかし、ちょっとお茶をしてから働きましょう〜(^^ゞということで、 大好きな仁寺洞(インサドン)の街で一服・・・。
その仁寺洞(インサドン)のとあるレストラン玄関先で、下の写真を見つけました。韓国ではいまだヒディンク人気強し、といったところでしょうか。 そういえば、南大門市場や明洞(ミョンドン)の地下商店街でも前回は見かけなかったサッカーのユニフォームを売っているお店が結構あって、 「ああ、ワールドカップ後の韓国なんだ・・・」ということを再認識した店主なのでした。
やはりサッカーのユニフォームを並べていると目立つので、店先で思わず足を止めた店主、オットへのお土産用に イングランド7番(言わずと知れたベッカム様)のユニフォームを買ってしまいました。(^^ゞ ちなみに値段は2,200円でしたが、ワールドカップ期間中は9,800円(!)で売っていたそうです。


↓名将ヒディンク前監督。こちらのお店にお食事にこられたそうな。




仁寺洞 インサドン の街路樹の根元があまりにもお洒落でパチリ!

  今回一番印象に残っているのは、私たちがお店でご紹介している雑貨を製作されたアーティストの方と、仕入先で偶然お会いできたことです!
あの韓紙3段重ね皿や、今回新たにご紹介させて頂いた女人像の掛け軸を製作された方 なのですが、仕入先の担当者が今後の製作予定について伺うべく、その方に連絡をとったところ、「今たまたま近くまで きているから」といってお店まで来られたのです!
お店の方も「今から彼がくるから」などと特に私たちに言わなかったので全然知らなかったのですが、ふと気づくとさっき写真で見たのと同じ顔をした 人がふら〜っとお店に入って来て、私たちに「こんにちは」とご挨拶されるではありませんか。
「あれ!この方、さっき写真で見てたアーティスト本人だ!!」と店主と妹は大騒ぎ。その騒ぎぶりにその方は一瞬たじろいだ様子でしたが、 「日本の方にもこの良さを分かって頂けてとても嬉しいです」とおっしゃっていました。
韓国の有名な美大を出られて、色々な展覧会などにも出展されたりしているそうですが、 以外にも彼が作った作品をいわゆる“商品”として売り出したのはここ一年ほどの間のことだとか。
「周りの評判が良く、いくらもっと作ってくれと言われても、自分で思うところがあれば 同じ商品はもう作らない。」と穏やかな物腰の彼が、この言葉をきっぱりと言い切ったのがとても印象的でした。
本当にいいものとの出会いはまさに一期一会なのね・・・とあらためて、その方に教えて頂きました。


↓都会的なビル群の背景に、対照的なヒューマンな屋台とのコントラスト
が面白くパチリ。次はぜひ屋台にも挑戦してみたいな〜。





画角工芸 ファガッコンイェ と呼ばれる技法による、牛の角を使った豪華な工芸品。
色鮮やかで本当に素敵。


  今回ぜひみなさまにもお見せしたかったのが、この写真にある工芸品。牛の角を使った大変高価な工芸品です。
いつも立ち寄る取引先の工芸社で見つけ、見せてもらいました。そちらの会社でも、このお品はガラス製の飾り棚の中に 大事に置かれていて、雑然とならんでいる(失礼!)他の工芸品とは一線を画すものだな、ということが店主にもすぐに分かりました。
色鮮やかで美しい朱赤色である本体のベースカラーに、その上にとても緻密に描かれた風俗画、さらにその上から透明の牛の角を 貼り付けるという技法で作られています。
一目見ていっぺんに惹きつけられ、ぜひ日本に持って帰ろうと値段を聞いてびっくり。かなりお高いのです。 しかし、その割にはよく見ると牛の角を用いた表面部分に軽いヒビが入っていたり、汚れのような黒っぽい模様が入っている・・・。
「そんなお値段で、ちょっとヒビも入ってるし、この黒っぽいの汚れではないんですか?カッカジュセヨ〜(マケて下さい)。」と無知丸出しで いい放つ店主に、工芸社の人は一瞬「何もしらないのね」といいたげな少し呆れたような顔をされましたが、 とても親切に以下のように説明してくれました。
「本物の牛の角を使用しているからこそ、乾燥することにより若干ひび割れが生じることもある。 しかしこれはまさしく本物の牛の角を使用しているという証であり、本物の故の味わいが出ているということだ。」
「そしてなぜこの工芸品がそれ程貴重かというと、貼り付けて使われている牛の角部分というのは、牛の角1本につき1枚(一面)しかとれ ないんだ。というのは牛の角の一番太い真中部分を切断してスライスしているから、角1本につき1枚(一面)しかとれない。」
「そのため高価で希少性の高いものとなっている。通常宝石箱だと6面だから牛の角を6本も使用していることになるんだ。」

ため息モノの豪華な宝石箱。○万円のお品・・・・

  と、説明を受けあらためて自分の無知を猛省する店主。ちなみに店主が黒い汚れ?と思ったものは、角の天然の模様なのだそうです。 自分がこの工芸品を手にするのは時期尚早かつ身分不相応、と今回は諦めたのでした・・・。
自分が手にするのは諦めたものの、なんとかこの素敵な工芸品を紹介したいと思い、 「素晴しいものだし、うちのお店へいらしてくれるお客さまにもぜひ見て頂きたいから、写真を撮らせてくれませんか?」 と工芸社の方にお願いしたところ快諾してくれました。
もし、これをご覧になって店主同様ひと目ぼれし、「どうしても欲しい!」とお思いになられた方は 当店へ一度お問合せください。「この良さを分かって下さる方には喜んでお譲りしますよ」と工芸社の方が言って下さったので。
空港や町の土産物屋ではまずお目にかかれない、高度な技術を要する工芸品。この工芸品と出会えただけで 今回ソウルへ来たかいがあったなあ・・・と感激する雑韓屋シスターズなのでした。

こちらには結構種類がありました。どれも素敵です…



  それにしても、今回のソウル滞在は本当に時間がありませんでした。
前回と違い、チビ(娘です)はいないものの、日程が一泊少ない2泊3日だったからで、初日と最終日は空港で飛行機に 乗らなければいけないことを考えると、忙しさが分かって頂けるかと思います。
初めてソウルへ来た時も2泊3日でしたが、あの時とはまわる仕入先の数も違い、とにかくソウルでは毎日ひたすらどこかへ向かって歩いている・・・ といった印象です。
今回も結局自分へのお土産的なものは何ひとつ買わなかった(買えなかった)店主。
韓国の面白さ、懐の深さを知るにつけ、もっとゆっくりと自分のためにだけ一度旅行してみたい・・・と思うのですが、 それもかなわぬ夢のような・・・。(居てると絶対商品チェックしてしまうのが目に見えている)
当然ですが、3度くらいではまだまだ新鮮な発見や、知らない場所なども多く、今後の訪韓がますます楽しみな店主であります。
次回は、いまだ知らない「ソウルの冬」を経験してみてもいいかなあ・・・などど考えております。今度は大雪、 なんてことにならないでよ、とひとりごちながら。
今回の仕入れ騒動記(と呼ぶにふさわしい)を数回に分けて、メルマガのほうにも掲載させて頂こうかと考えております ので、私どものドタバタをもっと詳しくお知りになりたい方はぜひ読んでやって下さいませ。

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